平面レイアウトの検討
〜平面レイアウトでは3つのポイントをおさえる〜
引越し先を決め、賃貸借契約を済ませたら、おおまかな室内のレイアウトを考えておきましょう。このときのポイントは以下の3つで、これを優先してレイアウトを決めると、快適な空間が可能になります。
1. |
引越し前と引越し後の、室内の広さを比較
新しく引越しする所が同じ広さか、あるいは広い場合は、今使っている家具や家電製品も、あまり問題なく室内に納めることができるはずです。
しかし、引越し前より狭くなる場合は、必ず室内に物があふれるようになります。こんなときは、あまり使わない家具や、押入れにしまいこんでいる物は思い切って粗大ゴミとして処分することも必要です。
いつかは使うだろうと思って保管しておいた物は、結局、一度も必要なかったということは、よくあるものです。
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2. |
収納スペースの比較と工夫
上記の室内の広さと同様ですが、引越し後に収納スペースが狭くなる場合は、余分な物は思い切って処分することをおすすめします。
収納スペースで気をつけたいのは、その奥行。奥行によって収納方法や収納する物を区別しておくと、効率的な収納ができます。

[奥行90センチ程度]
和室の押入れがこれくらいの奥行ですが、そのまま物を入れていくと必ず、奥に入れた物が取り出しずらくなります。時間がたつと、何を入れたかも忘れてしまいます。
市販のプラスチック製の安い収納ラックや、キャスター付の収納ボックスを利用して、すぐ取り出せるようにしておけば、収納スペースをフルに使えます。
[奥行60センチ程度]
この奥行にピッタリなのが、洋服を収納するクローゼット。
洋服ダンスに収納しきれないときは、市販のハンガーパイプを取り付ければ、造り付けのクローゼットになります。
ハンガーパイプは、DIYのショップなどで手軽に取り付けできる、安い製品が売っています。余った下部のスペースは小型収納ケースがあれば、下着や小物を収納できます。
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3. |
大型家具・家電製品
大型のタンスやベッド、テーブル、あるいは、大型液晶テレビ、冷蔵庫が一番面積を取る物ですから、これらをどうレイアウトするかを、最初に決めるとよいでしょう。
今では洋室の部屋が多く、ベッドを使用するケースが多くなっています。相応の広さがあれば問題になりませんが、単身者が1DKで使用するときや、あまり広くない部屋の場合は、ソファーベッドにすると多目的に室内を活用できます。
なお、ベッド、タンス、大型テーブルを引越し先でも使用するときは、必ず搬入できるかどうかを、確かめておきましょう。
玄関ドアの大きさや各部屋の入口の寸法だけでなく、搬入経路と思われる外階段や、エレベーターの内寸法も、チェックしておくことをお忘れなく。 |
家具や家電製品は増えることはあっても、少なくなることは、ほとんどありません。それを見越して、引越しを機会に不要な物を整理して、すっきりとした空間を考えてみてはどうでしょうか。
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