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自動車保険の種類

〜任意保険には、10種類を超える自動車保険が揃っている〜

自動車の所有者や運転者が任意で加入する、自動車保険の代表的なものとして、以下の7種類があります。
一般の人にもなじみのあるもので、よく耳にする自動車保険です。

 ・対人賠償保険
 ・搭乗者傷害補償保険
 ・人身傷害補償保険
 ・無保険車傷害保険
 ・自損事故保険
 ・対物賠償保険
 ・車両保険

この他に、これらを組み合わせたものや、保険金の支払いの対象となる条件を絞り込んだ自動車保険があります。ここでは、その内容を取り上げました。

1. ドライバー保険
自家用車を持っていない人でも、免許を持っていれば誰でも加入できます。他人の自動車やレンタカーを運転していて、事故にあったときにその損害が補償される自動車保険です。

ただし、勤務先での業務、会社所有の車、親族所有の車での事故は補償されません。この保険には、対人賠償保険、対物賠償保険、搭乗者傷害補償保険があります。
2. 共済自動車保険
民間の損害保険会社とは別に、いくつかの共済組合で提供されている、自動車保険です。

保険料は民間よりも安くなっていますが、加入するには一定条件が決められている場合もあります。代表的なものに、農協のJA共済や全労災のマイカー共済があります。
3. リスク細分型保険
加入者一人一人のリスクにあわせた自動車保険です。例えば、加入者の事故歴や年令、住所地、性別、車の使用目的などで、細かく補償内容を決めて、その人に一番合った保険にすることができます。

ただし、自動車保険会社にとってリスクの低い人、つまり事故が少ない人は保険料が安くなりますが、逆に事故が多い人は保険料が高くなります。

この保険は、自動車保険の自由化によって、保険の規制枠がゆるやかになったために、商品化された保険といえます。
4. SAP(スペシャル・オートモービル・ポリシー)
複数の任意保険を組み合わせた、自家用車のための総合自動車保険のことです。対人賠償保険、搭乗者傷害補償保険、無保険車傷害保険、自損事故保険、対物賠償保険、車両保険の6つがセットになっています。

普通自動車から小型貨物車まで、自家用で使用するほとんどの車種が対象で、事故があったときは、示談代行サービスがあります。
5. PAP(パッケージ・オートモービル・ポリシー)
自家用車だけでなく、営業車も加入できる総合自動車保険のことです。
対人賠償保険、搭乗者傷害補償保険、無保険車傷害保険、自損事故保険、対物賠償保険の5つがセットで、車両保険はオプション扱いになっているのが一般的です。

上記のSAPと同様に、ほとんどの車種が保険の対象で、示談代行サービスがあります。
6. BAP(ベーシック・オートモービル・ポリシー)
保険加入者が保険の対象を絞って、自分に必要な補償だけを組み合わせる自動車保険です。

例えば、対人賠償保険と対物賠償保険の2つだけの組み合わせなど、リスクを限定して保険料を安く抑えたい場合に利用できます。このため、この保険では事故があったときの、示談代行サービスはありません。
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