確定拠出年金の給付
〜確定拠出年金には、4種類の給付金がある〜
従来の公的年金や企業年金に、上乗せできるのが確定拠出年金ですが、実際の給付内容はどのようになっているのでしょうか?
確定拠出年金には、それぞれの加入者の状況によって、以下の4つの給付が用意されています。
年金種類 |
給 付 条 件 |
給付内容 |
老齢給付金 |
原則60才になると給付される年金 |
5年以上の有期年金、あるいは終身年金が給付され、
年金の規約により
一時金も選択可能 |
障害給付金 |
60才になる前に、政令で定める一定以上の障害を負い、それが1年6カ月以上続いたときに給付 |
死亡一時金 |
加入者が死亡したときに遺族に給付 |
一時金 |
脱退一時金 |
個人型年金では、通算加入期間が
3年以下か、資産額が50万円以下であること
企業型年金では、脱退したときから
6カ月以内で、かつ資産額が1万5千円以下の場合など、いくつかの条件がある |
結婚して専業主婦になるなど、
確定拠出年金を脱退したときに一時金を給付 |
老齢給付年金の開始は、原則60才となっていますが、給付を遅らせる繰下げ給付も可能です。ただし、繰下げの期間は最長10年で、70才までに必ず給付開始となります。
60才になった時点で、確定拠出年金の加入期間が10年未満の場合は、下表のように給付開始が変更となります。
給付開始年令 |
加 入 期 間 |
60才〜70才 |
10年(50才までに加入) |
61才〜70才 |
8年以上〜10年未満 |
62才〜70才 |
6年以上〜8年未満 |
63才〜70才 |
4年以上〜6年未満 |
64才〜70才 |
2年以上〜4年未満 |
65才〜70才 |
1カ月以上〜2年未満 |
具体的な給付額は、加入者の条件によって様々ですので、詳しくは、国民年金基金連合会や、基金の資産管理機関にお尋ねください。
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