地震保険の保険料〜地震保険料は、いろいろな条件によって変わってくる〜地震保険に加入したときの保険料(掛金)は、建物の構造や所在地の他、いくつかの条件で変わってきます。その条件は、主に3つあり、次のようになっています。
最終的に、基本料率−割引率×長期係数=実際の保険料となります。 <1.基本料率> 地震保険の保険料のベースとなる基本料率は、建物の所在地と建物の構造の2つで決まります。 まず、所在地については全国を1等地から4等地に分けています。これは、大地震が起こる危険性が各都道府県によって違うため、4つに区分されているもので、4等地が一番危険性が高いと想定されています。 これによって、基本料率は1等地が一番安く、4等地が一番高くなっています。 ![]() 次に、構造については木造か、それ以外の鉄筋コンクリート造・鉄骨造かによって変わってきます。 鉄筋コンクリート造・鉄骨造は、木造よりも耐震性が高いため、基本料率が安くおさえられていて、等地別に下表のようになっています。
<2.割引率> 建物が建てられた年(建築年割引)と、耐震性能(耐震等級割引)によって、割引があります。 ・建築年割引 現行の耐震基準(建築基準法)が実施された、昭和56年6月1日以降に 建築された建物とその建物内の家財の両方が、10%割引の対象になります。 ・耐震等級割引 建物の耐震性能によって、3つのランクがあり、それぞれ割引率が 決められています。 A.耐震等級 1 ・・・割引率10% B.耐震等級 2 ・・・割引率20% C.耐震等級 3 ・・・割引率30% 耐震等級が高いほど割引率が高くなっています。耐震等級のランクについては、建築基準法施行令第88条第3項によって細かく決められています。 通常は、一戸建住宅やマンションを購入・新築したときに、建設会社や不動産業者から、”住宅性能評価書”か”耐震性能評価書”が渡されますので、これでチェックできます。なお、この2つの割引はどちらか一方だけを利用できます。 <3.長期係数> 1年間だけでなく複数年、地震保険を契約することによって、保険料が割安になります。2年〜5年までの規定があり、5年契約が一番お得になっています。
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