価額協定保険特約とは〜火事で自宅が全焼しても、保険金だけで元どうりにできる〜通常、火災保険では”時価額”を基準にして、保険金が支払われます。この時価額とは、新築した建物の価額から使用して消耗した分を、差し引いた価額のことをいいます。 つまり、時価額で保険金を受け取った場合、火災での損害を全てこの保険金で穴埋めすることができず、加入者の負担が発生します。 例えば、5年前に3,000万円で新築した住宅の場合、現在の時価額は当然3,000万円よりも安くなりますから、住宅が全焼して保険金が支払われても、元どうりの住宅を建てることはできません。 もし、元どうりの住宅を建てるには、不足分を本人が負担することになります。 そこで、火災保険に「価額協定保険特約」が用意されています。これを特約として付けておくと、住宅が全焼した場合でも、元の住宅と同じものを建てる金額が、保険金として支払われます。(この金額のことを”再調達価額”と呼んでいます。) もちろん、家具や家電製品などの家財にも、この特約を付けておけば、建物だけでなく、家財の購入費も保険金で支払われます。 このように火災保険に加入するときは、価額協定保険特約をセットして契約するのが、大切なポイントとなります。 価額協定保険特約の特徴は、以下のようになっています。
価額協定保険特約を付ける場合、一番大切なことは正しい再調達価額の設定になります。いくらこの特約を付けたとしても、建物や家財が元どうりにならなければ、意味がありません。 もし、保険会社や保険代理店の評価額が低くて、再調達価額に達していないときは、別の保険会社を何社かあたってみることを、おすすめします。 また、契約から何年かたって物価が上昇し、契約時の保険金額(再調達価額)で建物や家財を元どうりにするには、金額的に不足するケースが出てくることもあります。この点は注意すべきところです。 |
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