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住宅金融公庫の火災保険

〜公庫融資の住宅は、2種類の火災保険から選ぶ〜

住宅金融公庫から融資を受けて、住宅ローンを組んでいる場合は、必ず「特約火災保険」「選択対象火災保険」のどちらかを選択して、加入しなければなりません。

加入期間は、ローンの返済が終了するまでとなっており、それまではこれ以外の火災保険の加入はできません。

この2つの火災保険の主な内容は、以下のようになっています。

<特約火災保険>
・公庫から融資を受けている人だけが、利用できる火災保険です。

・複数の損害保険会社が、共同で補償する制度になっていて、
 他の同等の保険に比べて、保険料が40〜50%程度安くなっています。

・ただし、損害保険会社が倒産した場合は、保険金が減額されることもあります。
 (倒産してから3カ月以内に、発生した火災については100%の補償)

・この保険では、家財については補償の対象外なので、他の火災保険を
 かけることができます。

・保険金には、公庫を第1順位とする質権が設置されます。わかりやすくいうと、
 火災で損害があったときに支払われる保険金は、公庫が一番最初に受け取る
 権利があり、ローンの返済を最優先に考えられています。

・住宅金融公庫は平成19年4月に、”住宅金融支援機構”となりますが、
 これによって、現在契約中の特約火災保険の契約内容が、変更になることは
 ありません。


・地震保険については、加入を希望しなとき以外は自動的に加入となり、
 一般の地震保険よりも、8%程度保険料が安くなっています。


<選択対象火災保険>
特約火災保険と同等以上の保険商品であると、公庫が認めた火災保険です。

・どの保険会社であっても、選択対象火災保険に指定された保険であれば、
 加入希望者が自由に選択できます。

・保険会社によって、それぞれ保険料や補償内容に違いがありますので、
 契約前に確認しておくことをおすすめします。

・保険金には、公庫を第1順位とする質権が設置され、公証役場か法務局で
 確定日付取得の手続きが必要です。

この2つの保険はローンの返済中であっても、次のように変更することができます。
*特約火災保険から選択対象火災保険に変更
*選択対象火災保険から他の選択対象火災保険に変更
*選択対象火災保険から特約火災保険に変更

ただし、特約火災保険と選択対象火災保険に、同時に加入することはできません。
・次ページ →公庫の特約火災保険の補償
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