年金のしくみ
〜現在の年金のしくみを、簡単におさらいしてみると〜
最近、社会的に年金制度がいろいろ話題になっていますが、ここでは、今の年金のしくみについて、わかりやすく解説してみます。
一口に年金といっても、その人の職業によって以下の4つに分けられます。
1. |
自営業を営む人など、以下の2.3.4.以外の人
国民年金のみの加入となり、第1号被保険者と呼ばれていて、20才以上〜60才未満の人は必ず、加入が義務付けられています。
老後は、老齢基礎年金が支給されます。
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2. |
会社員
厚生年金と国民年金の両方に加入することになり、第2号被保険者と呼ばれています。国民年金の加入は自動的に行なわれ、加入手続きは勤務先の会社で行なわれます。
あまり知られていませんが、厚生年金保険料は、加入者と企業がそれぞれ1/2ずつ負担しています。
老後は、老齢基礎年金と老齢厚生年金が支給されます。
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3. |
公務員
共済年金と国民年金(=自動的に加入)の両方に加入し、第2号被保険者と呼ばれています。加入手続きは、勤務先で行なわれ、老後は老齢基礎年金と退職共済年金が支給されます。
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4. |
会社員や公務員の配偶者(妻)
国民年金のみの加入で、第3号被保険者と呼ばれており、年金保険料の負担は免除されています。加入手続きは、夫の勤務先で行なわれ、老後は老齢基礎年金が支給されます。
ただし、法律の改正により支給内容が変更になります。
*詳細→離婚したときの分割年金
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以上をわかりやすく図にまとめると、次のようになります。
年金の
種類 |
*確定拠出年金 |
*確定拠出年金
*厚生年金基金 |
|
*国民年金基金 |
厚生年金 |
共済年金 |
|
国 民 年 金 |
職業
区分 |
自営業者と
その配偶者、
その他 |
一般会社員 |
公務員 |
一般会社員や公務員の
配偶者(=妻) |
被保険者区分 |
第1号被保険者 |
第2号被保険者 |
第3号被保険者 |
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▽ |
▽ |
▽ |
▽ |
支給
される
年金 |
老齢基礎年金 |
老齢基礎年金
+
老齢厚生年金 |
老齢基礎年金
+
退職共済年金 |
老齢基礎年金 |
このように、厚生年金と共済年金は、国民年金にプラスして、それぞれの年金が支給されるため、よく”2階建ての年金”といわれています。
さらに、国民年金基金、厚生年金基金、確定拠出年金(日本版401k)は、国民年金や厚生年金に上乗せするものです。
国民年金基金、確定拠出年金の加入は本人の意思で、決めることができます。
一方、厚生年金基金は、勤務先の会社が基金を設立していると、自動的に加入となります。
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