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教育訓練給付制度

〜雇用保険から支給される、スキルアップのための給付金〜

再就職や転職には、資格や技能を持っていると非常に有利になります。これらの資格や技能を取得するには、通信教育やスクールなどを利用する方法があります。

そこで、そんな人を支援するのが「教育訓練給付制度」です。この制度は、雇用保険の加入者や元加入者が、一定の条件を満たしていれば、誰でも利用できるようになっています。

勤務先に、この制度を利用するための承諾をとる必要もなく、自分の判断で決めることができます。

厚生労働大臣指定の講座を受講して、終了後に申請すれば、受講費の一部が支給されます。

資格取得の講座を受講した場合でも、受講をきちんと終了すれば、資格を取得しなくても給付金が支給されます。

ただし、給付金の支給は受講終了後になりますので、受講費用は本人が最初に負担することになります。

現在、教育訓練給付金制度を利用できる講座は約9,000講座あり、受講希望者が一番自分にあった講座を、選べるよう選択肢が広がっています。

どんな講座があるかは、ハローワークや中央職業能力開発協会で、詳しく調べることができます。また、民間の通信教育を行なっている会社や、資格取得のスクールなどでも、指定の講座かどうかを教えてくれます。
ただし、中にはこの制度を悪用した業者もありますので、十分注意しましょう。

*給付額や条件は、教育訓練給付金の支給条件をご覧ください。

この制度の申請手続きの流れは、以下のようになっています。

 ハローワークで給付要件の確認
ハローワークに、教育訓練給付金を受け取る資格があるかを照会します。

ハローワークにある”教育訓練給付金支給要件照会票”に、必要事項を記入して提出します。提出方法は、本人か代理人が直接提出するか、郵送するかどちらでもかまいません。

ハローワークでは、その結果を”回答書”として、郵送してくれることになっています。なお、電話での問合せは一切行なっていませんので、必ず書類での確認となります。
 厚生労働大臣指定の講座か確認
ハローワークや中央職業能力開発協会で、必ず指定講座かどうかチェックしておきます。
 受講先に講座の申込み
講座の申込みと同時に、教育訓練給付金の申請書類を、発行してくれるよう受講先に依頼しておきます。
 受講先に受講料や入学金を支払う
講座を受講します。
 講座の受講終了
受講終了後、受講先の書類審査があり、問題がなければ以下の書類が受講先から発行されます。
・教育訓練給付金支給申請書
・教育訓練終了証明書
・受講費の領収書
 ハローワークに給付金の申請
受講終了の翌日から1カ月以内に、上記の3つの書類に
・雇用保険被保険者証か雇用保険受給資格者証のコピー
・本人確認の書類(運転免許証か住民票など)のコピー
を住所地を管轄するハローワークへ提出します。(代理人や書留郵便でもOK)
 ハローワークで書類審査後に給付金が支給されます。
・次ページ →教育訓練給付金の支給条件
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