退職金の所得税の計算〜退職金には、勤続年数に応じた控除がある〜所得税を計算するには、次の式のように まず、勤続年数をもとにして、控除額を計算して、 次に、退職金額から控除額を差し引いて1/2をかけます。この金額を退職所得金額といい、実際に所得税の課税対象となる金額になります。 その後で、所得税率をかけると税額がでてきます。 ![]() <上の式の控除額>
・勤続年数に、1年未満の端数があるときは切り上げます。 ・障害者になったために、退職したときは控除額に100万円上乗せできます。 ・以前、退職金を受け取ったことがある人や、2カ所以上の会社から 退職金を受け取るときは、控除額が違ってくる場合があります。 <上の式の所得税率(速算表)> 平成19年1月1日から下表の税率に変更になりました。
これらをもとに、実際に退職金の所得税を計算してみましょう。 ・勤続年数24年2カ月 ・退職金2,000万円 の人の所得税は、次のようになります。 1.まず、控除額を計算します。 1年未満の勤続年数は切り上げになりますので、25年の勤続年数となります。 控除額=(25年−20年)×70万円+800万円=1,150万円 2.次に、退職所得金額を計算します。 これは(退職金−控除額)×1/2になっていますので、 退職所得金額=(2,000万円−1,150万円)×1/2=425万円 3.最後に、退職所得金額に所得税率をかけて税額を計算します。 退職金の所得税=425万円×20%−42万7,500円=42万2,500円 ・次ページ →退職金の住民税の計算 |
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